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カンブロパキコーペ2014.9.17.

呪文ではないのですが。

カンブロパキコーペです。

今回、オモチャ関係ありません。

まあ、色々と趣味で調べている物が有って。

毎週のように、地元の巨大な図書館で、怪しげな本を借りて来ては読んでいるのですが。

いくつかのテーマの中の一つが、恐竜より前の絶滅生物。

とりわけ、エディアカラ期〜カンブリア期の生物が、楽しい。

グールドの「ワンダフルライフ」から入って、色々と読みつぶしつつ。

アンドリュー•パーカーの「眼の誕生」なんかは、かなり刺激的でした。

なにが楽しいって、まだ、明確に判っていない事が多すぎる上、現在進行形の学問なので、新発見がまだまだ出てくる。しかも、「新解釈」というのも有って、ちょっと前までと、復元図が変わったりもする。

自分的に求めているのは、どうしてそんな形になったのか。動物のデザインってのが、なにから始まって今現在に至るのか。

それが知りたくて、情報を収集しているのですが。

まあ、バージェスモンスター(カンブリア期の生物の俗称)の場合には、人間の想像力をふわっと超えるような形態の生物がひょいひょい出てくるので、それ自体が楽しいという部分も有ります。

最近は、地質学的な側面や、気象学的な側面からの研究も進んで、昔のように、生物の形状からだけで推論できない事が判って来ているので、常に複合的な要因で物事を考えねばならない、まあ、当たり前の事なのですが、それ自体が面白い。

そんな中で、久しぶりに変な物にぶつかった訳です。

まあ、インターネットで調べると、すでにそこそこ有名になって来ている様ですが。

カンブロパキコーペですよ。

他にも、ゴティカリスってのも居たらしいのですが。

こいつがね、「一つ目の節足動物」なんですよ。

一つ目ですよ。一つ目。というか、顔全体が複眼。フェンシングの面みたいな感じ。

まあ、バージェスモンスターのメジャーどころに、「オバピニア」ってのがいて、こいつが5つ目なので、1つ目がなにか、という考え方をする人もあるでしょうが。

でも、私は、勝手に、オバピニアの真ん中のやつは、眼じゃないんじゃないかって信じているのですよ。

だって、「奇数」ですよ。

節足動物ってのは、筒形状の繰り返し、が基本ユニットになっていて。

筒形状から「枝」が左右対称に生えているユニットを体幹を成すように縦つなぎするのが基本な訳です。

だから、昆虫の顎も左右に開くでしょ。

なのに、奇数個の眼って、どういう事よ。

で、あげくに、一つ目ってどういう事だよ。

そもそも視覚ってのは、3角測量するように出来ていて、左右に1対以上有る事で、左右の眼からの情報の微妙なずれを使って、立体的な視野を得ている訳です。

まあ、確かに複眼なので、1つ、というのには語弊があるのは判るのですが。

ミジンコも目が一つらしいですが、これは、2つ有ったのが繋がっちゃったのだ、という認識なのだそうです。

なので、進化の末直接的に1個だけの複眼を獲得するというのは、なんというか、物理的に不可思議、な感じがする訳ですね。

いやあ、やはり、人間の想像よりも、現実に居る生き物の方が奇異ですねえ。

こういったものを、デザインに活かせると、面白いのですけどね。

人というのは、異質すぎる物を受け入れないという根本的な部分が有って、

今有るものから少しだけ、新しいを重ねないと、「ウケるもの」は、作れても、「売れるもの」は作れないのですよ。

そういえば、漫画家の長谷川祐一氏は、早くから、デザインやストーリーに取り込んでらして、クロスボーンガンダムに出てくる「エレファンテ」なんかは、あからさまにオパビニアですよね。

上手いなあ、と思ってしまいました。

ただ、もとウルトラマン好きの息子に、バージェスモンスターのイラストを見せると、きっぱりと「円盤生物だね」と。

昔のクリエイターというのは、やはり、偉大だと思いました。

 

一日歩くとグッタリさんです。2014.9.5.

東日本玩具見本市。通称クリスマストイショー。我々古い玩具業界人に取っては、秋のオモチャショー。

そんな訳で、クリスマストイショーです。

で、裏でビッグサイトでギフトショー。

スケジュールは、基本、一日たりとも開けられない。

でも、行かない訳にはいかない。

普段、いろんなデザインやアイデアを求められる仕事をしていると、常に情報がアウトプットしてしまう訳で。

やはり、アイデアってのは、無限に湧いてくるような物ではないので、常に新しい刺激が欲しい訳です。

けっして、パクる元が欲しい訳ではなく、ヤベ、これ面白い、っていう感覚ですね。欲しいのは。

そんな訳で、色々な仕事をくださっているクライアント様と、オモチャショーのみで戻って仕事をする社員たちに心の中だけでワビつつ、1日ではしごをする決意を固める訳です。

まずは、朝からオモチャショー。なぜか僕だけ遅刻。

しょうがないじゃん、お腹の調子悪かったんだもん…。

で、今年の傾向は、なんといっても、車にひかれたネコと、引きこもりの雪女ばかり。

あと、けん玉。

けん玉は…。ブームなのでしょうか。本当に。という感じ。

事故猫は、まあ、大人気ですし、冷凍女もしかり。このへん、玩具業界の反応の良さは目を見張る物が有ります。

あとは、んー。いろんな人に会えたのが、まあ、一番面白かったかな。

エポック社さんのブースで、クリスマスの売り場をイメージした大箱を積み上げたディスプレイを見て、ワクワクしてしまい。

やっぱり玩具って、大きい箱が良いよね、とか、玩具のそれらしい大箱のイメージって、どこまでいっても「ピンポンパンの木のウロ」だよね。とか思ってました。

判らない人はおとーさんおかーさんではなく、知り合いの40過ぎの人に聞いてみよう。

最近、多機能で小さいのに高い商品が多いのですが、僕は昭和の人間なので、玩具は馬鹿でかい成型品が良いのですよ。裏側にダイレクトゲートの削り跡がバッチリ残っているようなやつ。

電子もの、紙ものはねえ。

まあ、自分だって、クリスマスにそんな大きな箱が有った事は、ないですけどね。

でも、それなりに大きいLEGOをもらった時は、嬉しかったですけどね。

まあ、そんな訳で、クリスマストイショーは、クリスマスとピンポンパンの関係性を真面目に考える場として終わり、社員と一緒に昼食。

5人で入った中華料理屋の定員は、なぜか盆も持たずにお冷やを4つ手持ちで持ってきて。

チャーハンと餃子のセットを頼んだのにラーメンと餃子を持って来て。

で、不足のお冷やを頼んだら、水を2つ持って来た。

なんか、ワケが判らなかった。

で、各種指示を出しつつ、社員達と別れで、インターナショナルギフトショーに。

こちらギフトショーは、年に2回やるイベント。日本中から、アジア各国から、訳の分からないモノが集まる。

たまーーーーーーーーーーーーに、面白い物に出会える。

昔は、

たまーーーに。ぐらいだった。

行き始めた時は、

ちょくちょくだった。

でも、新しい刺激を得る為には、フォント12文字分の1の確率にかけるしかない訳で。

結果はまあ、割と親しい某有名ブレーンのデザイナーさんとばったり有ったときに、

いつもアウトプットばっかりで…

インプット欲しさに時間をつくって…

なんか、最近コレってのがないですねー…

という会話に花が咲く感じ。

ああ、みんな同じ穴の狢なんだな、と。

そして、同じ感想なのだな、と。

でも、韓国のブースで、サンプルで販売していた新種のブロックトイのサンプルをゲット。それなりに満足感を得つつ、試食コーナーでつまめるだけつまんで。

朝のワイドショーで紹介されていたいくつかの気になるアイテムだけは一応きちっとチェックして。

で、頑張って、ビックサイト全館を閉会時間ギリギリまで回りきって。

肉体的には、限界。

その後、精神的に限界を迎える事態がその日の夜に控えているとは、その時の僕は知る由もなかったのでした。

そんな一日。お疲れ様でした。

なんにもレポートしてないし。

あいつ、亀やめるってよ。2014.9.1.

へえ、そうなんだ。

上のあれ、商品名です。

探したんだ、ガチャガチャ。

全種大人買いする物でもないと思い。単発での入手をと思い、ガチャの機械を探しておりました。

とは言え、最近は休みも忙しく、なかなか時間が取れない上、息子がトイザらスにあまりつき合ってくれなくなったせいもあって、玩具店に足を運べない。

行くのは大概、バンダイがえりの蔵前の問屋さん。

でも、問屋さんでは、ガチャは1個単位で買えないし。

で、まあ、ようやく入手しました。

「あいつ、亀やめるってよ」

サイコーです。

まあ、トムとジェリーの世界ですよね。

亀から出ねーよ、とか言う突っ込みは無し。

いいですね。バカで。

前々から、造形のデキの良いフィギュアばかりが入っているガチャガチャには思うところ有りまして。

駄物には駄物の良さが有る。

クレーンゲームも然り。

駄物なのに、デキが良い、というのも、一つのアイデアです。

でも、駄物だからこそ、を考えるのが、ダガングの精神ではないでしょうか。

ああ、バカにしているように聞こえますね。

自分自身、その昔、カバヤの食玩の企画や、初期のクレーンゲームの企画などをやって来て、結構未だ取りざたされる駄物を沢山拵えて来た中で。

あるとき、今や伝説の、伊勢エビの入ったクレーンゲームに出会い、ああ、伊勢エビには勝てねえや、とクレーンゲームの仕事から離れた人間です。

まあ、「やべえ、このクレーンゲームやってみてえ!」

「なんじゃこりゃ、やばいガチャまわすべ!」

みたいにさせれば勝ち。それが価値。YO。

それがガチャガチャやクレーンゲームなどの、什器商売の基本。

そんななか、水に入った伊勢エビがあれば、普通、無理と判ってても、100円入れるでしょ。

遠くから見ても、人が来るでしょ。

多分、ゲットは出来ないでしょ。

まあ、ゲットした人の話も聞いた事が有りますが。

それが、クレーンゲームの真価ですよ。

それに気づかされたとき、ああ、勝てねえなあ、と思った訳ですよ。

まあ、話はそれましたが、素敵なダガング。

「あいつ、亀やめるってよ」

商品名が最近の日本のバンド名みたい。

 

 

 

大きいオモチャはいいモノです。2014.8.28.

トランスフォーマーに偏っている気がする。

べつに、そういうつもりは無いのですが。

なにせ、今日の話題はあくまで、大きいオモチャです。

今年のアメリカの玩具業界のブームは、「大きくて、安い」

大きい分だけ高い、ではないのです。

これが、難しい。普通に開発をやっていると、大きいと色々詰め込みたくなる。

それをしないで、デカイ、で押し切る。

成形の都合で出来るリブを、さも、ディスプレイ用の仕切りだと言い切る。

もはや、勇気の領域。いや、無謀の領域か…。

出来上がったそれは、前々からTF最大を謳っていたフォートレスマキシマス、それを「少しだけ」超えられたジェネレーションズ版メトロフレックスとならぶ、巨大商品に。

その名は、「レスキューボッツ 22インチジャイアントサイズフィギュア エピック オプティマスプライム」

タカラ→ハズブロ謹製の玩具として考えると、最大のオプティマスプライムって事になるのかな?

変形は、なし。

光る、鳴る、もなし。

可動も、腕を回転できるぐらい。

箱も、なし。腹巻き状の紙に、最低限の商品情報。売り場でもほぼ、剥き身。

潔すぎる。ある意味、高潔とも言える。

ザ、ザックリ。

ギミックと言えば、胸が開いて、レスキューボッツシリーズのフィギュアを並べられるのと、

裏側の肉抜きに、フィギュアが並べられる、ぐらい。

漢らしい!

これを、片手につかんで会社をうろうろしていると、なんとも気分がいい。

ああ、大きいって、そのものが価値があるんだなって思う訳で。

そもそも日本のロボット玩具の創世記だって、

金属製だから超合金と、

大きいからジャンボマシンダー、の2系統で始まったわけで。

その中から、我々は子供時代に「超合金」を選択したわけで。

質感やギミックを選ぶあたりが、日本人らしいと言えばらしいですけどね。

もしも、あの時代に、ジャンボマシンダーを選択していたら、

今の日本のオモチャ業界も、違う形だったかも知れませんね。

 

ヤバダバドゥー!2014.8.20.

もう、だれも判らなくても良い世界。

「原始家族フリントストーン」。

知ってる?

個人的には、「宇宙家族ジェットソン」の方が好きなんですけど。

それはそれとして、フリントストーンの車。

でけでけでけでけという独特の効果音で、自分の足で走るアレです。

商品名は、フリントモービル。

ほら、どこかのコウモリ男の車みたいにカッコいいじゃないですか。

もう、一目惚れ。見つけ次第ためらい無く購入してしまいました。

カートゥーンは好きなんですよね。

こないだも、「アドベンチャータイム」のフィンのフィギュアを買っちゃいましたし。

面白いんだよね。息子がはまっていて、一緒に見ているんだけど、もう、全体的にシュールで面白すぎる。

やはり、トムとジェリーの王国、東海圏の出身なのが良くないのでしょうね。ほぼ毎日再放送され続ける「トムとジェリー」を見すぎたのが全ての過ちでしょう。

カートゥーン作品の商品は非常に少なく、日本では中々手に入りにくい。

「トムとジェリー」なんかは、可動フィギュアなんかもあって、それなりですが、

たいがいがPVCフィギュアが限界。

「サムライジャック」なんかだと、アクションギミック付きの、布の服を着ているヤツまであって、充実していました。

「デクスターズ•ラボ」なんかも、大型のリモコンロボットのオモチャを持っていたりします。

割と自慢は、「スーパースリー」のフィギュア

やっぱりトゥーンアニメはハンナバーベラだよね。

元タイトルは「ザ インポッシブルズ」でも、日本版では、英語のロゴの上に、カタカナで「スーパースリー」って、デカデカと入る。

「バードマン」には、「電子超人Uバード」。Uボートがはやってたんでしょうね。

有名なのは、ちょっと前に実写化された、「ファンタスティック4」

日本版のタイトルは「宇宙忍者ゴームズ」

宇宙忍者って、なんだ?

ゴムだから、ゴームズって…。

オープニングアニメーションに何度も入る「4」の数字を全力で無視しての、上からカタカナ+ナレーションで、「宇宙忍者ゴームズ!」

もう、ゴリ押し。

それでも、小学生のときに、東映版との違いに戸惑いながらも夏休みにやっていたハンナバーベラ版のスパイダーマンを見ていたおかげで、劇場版の一昨目のエンドロールの最後に入る旧作アニメのOPに、感涙の涙を流した物です。

2作目では、絶対に東映版のOPが入ると信じていたのですが…

それはともかく。カートゥーンアニメのキャラクターアイテム。

ああ、キャラクターものっていいなって感じるひとときです。

 

 

で、夏休みになる訳です。2014.8.11.

忙しい。目が回りそうだ。

次々と色々な仕事を頂ける。感謝です。

ただ、クライアントさんも夏休みに入るため、その前に、と色々と投げ込みが来る。

確認が来る。その都度外部スタッフに確認を取って、段取りを組んで手配をする。

打ち合わせに呼び出される。

来客が有る。

ギリギリ納期の仕事が発生する。

みんな駆け足だ。

僕も、自分の仕事を回す時間が取れないぐらい、多忙な状態。

で、嫁さんと息子が先週一週間実家に帰省していたので、その間は始発出社で移動中の電車の中でもフルタイムに仕事に。

それともう一つ。これが本題。

家で一人の間に、おもちゃ部屋の整理を。

僕もいい加減、オモチャをひたすら買い込む。

仕事の為の良い訳を良いながらも、ほぼ病気だ。

ただ、嫁さんも本を買う。とにかく読書好きで、空いてる時間はすべて読書に費やす。

2週にいっぺん図書館で3、4冊の本を借りてきながらも、色々新刊を購入する。

まあ、同じ病気だ。

僕のオモチャの方は、まあ、これは、とか思う物はどんどん倉庫に放り込んで行くので、数調整が可能だが、本はそうはいかない。

そんな訳で、元々オモチャと本を両方しまうつもりの部屋だった部屋は、いつしかオモチャだけになり(僕が悪いのです)嫁さんお気に入りのスライド書棚も、オモチャの陳列に。

とはいえ、スライドする分のストローク分だけ、棚効率は悪い。

で、色々考え、新しいショーケースを導入して、スライド書棚をリビングに移そうと。

一応、1ヶ月前ぐらいから準備をゆっくりと進め、オモチャを少しずつ大きな紙袋につめて部屋の外に。

で、二人が旅立った日曜日、上野から発つ二人を見送って帰宅後、一気にスタート。

いきなり、困る。

多すぎる。棚はほぼ空にしてあったのだが、それ以上に多い。

勇者シリーズ全種に、40センチ級のトランスフォーマーが多数。モノが多すぎる。リビングの床に並べて行くのだが、ダイニングテーブルの下も、自分一人の食事スペースを残してならべていっても、収まらない。シャレにならない。

でも、なんとか棚をマル裸に。それ以外にも、移動の為に隣接する棚もバラして行く。

これが、無限とも言える時間がかかる。

とにかく日曜日中に完遂せねば!

本棚を引き出す。出ない。

色々試す。角度を変えたり何なり。

そもそも入り口が狭くなるまでものをつめているので、出ない。

で、入り口周りのオモチャを、もう、時間も時間なので、いちいち整理する事も出来ず、放り出す。それでも出ない。

中の中央にある棚が引っかかっている事が判った。

くそお。

始発で出るには4時起きが必須。

睡眠確保には、11時には眠らなくては。

もう時間がない。毎日早く起き続けるこつは、ペース配分だ。この作業が影響できるほど、今週はヒマじゃない。

中の棚を半ば強引に中身をリビングのそこここに散らばせて、とにかく抜ける状態にする。

抜けた!

ところが、リビングを散らかしすぎて、棚を置く場所が無い!

やむを得ず。廊下の息子の部屋の扉の前に、置く。いないからいいよね。

ヒドい親である。

そこでダウン。

翌日からは、仕事終わりで9時ぐらいに帰って、そこからきっかり2時間。

入浴込み。

洗濯、食事、洗い物も込みとなると、のべ1時間ぐらいしか作業が出来ない中、

新しいショーケースの搬入、組み立て、そこから商品の陳列。

嫁息子が戻ってくるのは土曜日。

途中から朝夜も外食にして時間確保。

でも、徹夜だのの無理はしない。

とにかく始発スタートを守って仕事時間を増やす。

ところがアホなので、せっかくのガラスショーケースだから、中に飾るオモチャをイチイチ磨き直し、ほこりを取り、きれいにしてから飾る。

だから、時間がいくらあっても終わらない。

結局、抜いたスライド書棚2本に対し、ショーケースは1つしか完成しない状態で、タイムアップ。

とにかく出来る限り床に有る物を整理して、生活導線のみ確保して、最寄り駅まで迎えに。

ひたすらしかられたのは、言うまでもない。

 

日曜日はオモチャ洗浄係に息子を雇って2つ目の棚までクリア!

明日から夏休みだ。

終わらなかった仕事も手元にいっぱい。

でも、がんばるしか…!

片付けるぞー!

仕事もするぞー!

休み?

はて、なんのことやら…

 

あれま、発表になりましたね。クロスアンジュ2014.8.4.

新作です。

結構長い事デザイン作業の為に、サンライズさんに足を運びました。

古里Pと福田さんと、いっぱいディスカッションしてデザインをしていく作業は、「GEAR戦士電童」以来。

めっちゃ楽しいです。

また、宮武さんと阿久津さんのメカの組み合わせも、「舞-HIME」から脈々と続く、旧8スタラインの作品のながれ。

福田さんの毒舌も心地よく、監督の芦野さんもすばらしい人物です。

電童の時は、20代の若造で、初めてのアニメの現場について行くのがやっとで、また、バンダイ側とサンライズ側の噛み合ない状況の中で、必死でバランス取りをしていた感じ。

SEEDの時の福田さんは、まあ、かなりカツカツな感じで、中々軽口も聞けない状況でしたし。

今回は、色々な現場を経験させていただいた上での新作。

しかも、長く色々な作品をご一緒させていただいた古里Pの作品。

私よりも1年前に独立された古里Pには、会社設立にまつわる色々なご指導を頂き、株式会社アストレイズの設営の大恩人でもあります。

そんなスタッフの集まったクロスアンジュ。

なんと言っても、阿久津がメインメカです。

しかも、普通のヒーローメカ。中々ないチャンスです。

しかも、メカの演出は福田節炸裂。ワクワクしますね。

今年の10月はロボット物、たくさん有りますが。

ぜひ、お楽しみにしてください。

 

 

G-UNIT ジェミナス01 発進!2014.7.26.

いや、大変ですよ。

ほんとに発売するんですから。

ジェミナス01。

なんだか、20年近くたつと、青春だったというか、若気の至りと言うか。

さすがに懐かしすぎて、主観的になりたくないので、開発は社内スタッフにおまかせ。

とは言え、当時バンダイ側で新人だった人なので、彼とて思い入れはひとしおな訳ですが。

僕はね、ヤなんですよ。あんまり主観的に仕事すると、人の評価でへこんだりとか、あとは、自分のこだわっている事が、ユーザーに取ってどうでも良かったりとか。

それはそれとして、細かい手配とか、チェックはするのですが。

阿久津さんも、どんなだっけ?という感じ。自分で三面図を描きながらも、最初の光造形を見たときも、どうしようかと自分で困り果てていて、その時ぐらいかなー。外観に口を挟んだのは。

やっぱ、好きだし…。

思い入れがねー。尋常じゃない訳ですよ。

でも、笑えない話もいっぱい。

当時の色稿のデータや、マーキングのデータが無い。

まあ、独立しちゃったからね。前の会社において来ちゃっている訳ですよ。

アスクレプオスだったら、自分で色設定を作ったので、思い入れも有るし、すぐに正解を言えるのですが、ジェミナス01、02は当時の先輩が仕上げているし。

しかも、そもそも前の会社に残っていたとしても、データの保存先は、MOですし。

MOですよ。知ってますか?

当時はそんな時代ですよ。

色設定をマーカーでやって、保存だけでエラい時間のかかるマシンで、フォトショップで仕上げる訳です。

いまでも、アスクレプオスの当時の自分が塗ったマーカーの色稿は、大事に保存してあります。

あと、阿久津さんがまた、楽しくギミックを足しつつも、デザインを変えてしまうので、塗り分けが合わない。

これも困る。

色塗り担当は、当時の先輩にお願い。二人で頭をひねりまくる訳で。

でもやっぱり、不思議な感じですよね。

当時はイロプラの配置や成形色に合わせてじっくり考えていたので、必然的にグレーになってしまった宇宙用ブースター。

どうしても、白黒逆転のガンダムがやりたくて塗ったアスクレプオス。

最初はモノアイだったんだよねー。なんせ、Wの続編に決まったのは、最後の方なので。

そもそもスタートは鋼鉄ジーグだったし。

阿久津さんと当時のリーダーと3人で、思いつくままいろんなガンダムを描いて。

それこそ、今画面に出てくるガンダムとか見ると、ああ、あのネタはあのとき描いたな、とか思い出すぐらい。

阿久津さんが当時描いてた、サイボーグ009風ガンダムなんて、最高だった。

ゆりかごにはまっておしゃぶりをくわえたガンダムなんて、想像できます?

いいのかな、こんなに暴露しまくって…

でも、ちょっと、やっぱり興奮してますね。

レオン、レオス、レオールの作例をボンボンで作って、評判が良かったもんだから、初めて、ホビージャパンで作例記事を書かせていただいて。

それでよけいな事を書いて、ときたさんに怒られたり。

ちゃんと、アストレイの仕事で初めて直接お会いしたときに、お詫びしましたよ。

ジオングになるやつも、当時モチーフは3メートルの宇宙人だった、って話とか。

グリープが、色々あって、飛行形態になった事とか。

楽しく悪役を作っていたつもりだったのに、色々有って、主役機になっちゃったりとか。

ああ、あと、リーダーにチャンスを頂いて。バーンレプオスのデザインをやらせてもらえる事になったのに、当時の自分の力量ではまとめられず、阿久津さんが1日ぐらいでさらっと仕上げちゃった、なんともニガしょっぱい思い出とか。

色々湧いてきますね。

まあ、とにかくジェミナス。

みなさんの力でぜひ、いっぱい買ってもらって、

アスクレプオスを出しましょうよ。

そうすれば、ハイドラだって、夢じゃない。

当時のポリキャップの都合も有って、自分ではまとめられなかった、膝がちゃんと曲がるハイドラを作りたいですね。

そしたら、また、他では言えない裏話を暴露しますね。

とにかく、商品化のチャンスを頂けた事に関しては、バンダイさまに感謝!

 

 

 

 

ド迫力咆哮! って、どういう意味だ。2014.7.18.

ド迫力咆哮!ゴジラ2014

そんな商品名。和名です。

アメリカでは、ATOMIC ROAR GODZILLA。

強そう。

商品が発表されたときから、ワクワクしていました。

簡単に言うと、ゴジラを前傾させると、口から恐ろしい勢いで放○能を吐き出すオモチャ。

イメージとしては、棒状のゲ○。光る。

上あごは、恐ろしい位置で恐ろしい角度で開くのですが。

これが、いい。こんなゴジラ、欲しかった!

なんというか、日本では、昔から、ゴジラのTOYというと、すぐに造形が、とかそういう方向に行きがちで、着ぐるみを忠実に再現とか、軟質のガワで歩かせたり、泣かせたり。

意味が分からん。

ゴジラのゴジラらしいオモチャを探しても、何一つ、心を揺るがす物が無い。

造形がどうのなら、一昔前に食玩で十分良い物があった。

そんな僕にとっては、1970年代の、ブルマアクのジンクロン版が今まで、一番のお気に入りだった訳です。

なんと、ゴジラのおなかが基地。いいですねえ。意味が分かりません。

子供の頃、隣のお兄ちゃんが持っていて、すげえ憧れるとともに、意味が分からないとしみじみ思いました。まるで、冷蔵庫だし。

2000年前後に出た、「超鳴動ゴジラ」、もよかったには良かったです。

ギニョール的な方向性で、動きも良いし、声もでかい。

いやに、でかい。いや、デカすぎだろ… ってぐらい。

でも、今回のこれ。

ド迫力咆哮!ゴジラ2014

そう、なぜ、今まで無かったのか!

これですよ、これ。

結構昔から、ゴジラ関係の企画を色々やってきました。

ルアーとか作りましたしね。

でも、これは思いつかなかった。

やはり、ゴジラは造形で攻めるものという概念が強かったのでしょうね。

これと上記のブルマック以外のゴジラでは、

コロコロのプラミックスぐらいですね。思いつかなかった!ってのは。

だれか、知ってます?

一応、当時ウラのボンボンで連載していたので、僕も頼まれて1体作例作ったのですが、掲載前に企画が終わってしまいました。

とにかく、ゴジラと言えば、口から放射○を吹く訳じゃないですか。

○射能って、そういうものか?というツッコミは置いといて。

それを、あっさりすっぱりはっきりと再現したこの玩具。

日本のオモチャに対しての考え方が、いかに狭かったかを思い知る逸品です。

唯一残念な事は。

国内版のパッケージも、オープンパッケージのトライミーが良かったなあ…

ああ、俺よりもアホがいる…!2014.7.10.

ああ、アホだ、このオモチャ。

褒め言葉です。

「よくこんな事思いつくな」

「よく商品化の許諾おりたな」という意味。

ああ、アホだ、という商品に出会うのは、オモチャ業界に於けるAHA体験、というやつでしょう。

僕も、どちらかというと、アホだなあ、という商品を作る方だと自負してはいるのですが。

やはり、ああ、これは思いつかなかった!という商品に出会うときは、嬉しくなります。

そんな訳で、今日の話題はこれ。

カバヤの食玩「変身昆虫カブトクワガタ2」

ああ当然第1弾の「変身昆虫カブトクワガタ」も持ってますよ。ハコで。大人買いってやつです。一目惚れですから、一も二もなくポチりましたとも。

ものは至って簡単。

カブトムシの頭と羽をひっくり返して、クワガタに変形する、って商品。

でも、普通しないでしょ。

クワガタの方が、背中が薄くて云々とか、腹よりも頭の横幅の方が大きいから云云かんぬんとか、

そういう事をすべてすっぱりと捨て去ったこの商品。

大好きです。こういうの。

で、その第2弾。

今回は、購入はチョイスしました。

そもそもこの商品には致命的な弱点が有りまして。

カブトクワガタ。ですから、カブトムシからクワガタに、全部同じギミックで変形する訳ですよ。

そうするとね、飽きる訳です。

たしかに、ギラファとか、アトラスオオカブトとか、魅力的ですけど、そもそも造形で攻めるような商品じゃないし。

で、そこに気づいちゃったカバヤのスタッフが、今回ラインナップに加えたのが、

ええっと、カマキリバッタ?ハチセミ?

アホですねえ。

そもそもこの変形がすばらしい。

しかも、ショウリョウバッタ。

普通そっち行かないだろう。

そもそも、商品名が「カブトクワガタ」なのに、カブトでもクワガタでもない。

でも、そのカテゴリーとして、これを打ち込んでくるカバヤの開発陣のアグレッシブさに感動です。

いやあ、最近、だんだんカバヤが元のパワアを取り戻してきましたね。

正直、最近は造形に走りすぎて、構造物として玩具的にNGなものを作るケースが多く、それは食玩じゃないだろう!と苦々しく思っていた物で…。

まあ、コンバージもどうか、ですが。

実は私自身、初めてオリジナルのキャラクターをデザインして世に送り出したのも、カバヤさんの食玩だったので、思い入れは人一倍なのですよ。

まあ、仕事を頂いていたのは、カバヤさんに製品をおろしていた生産メーカーさんなので、カバヤさんとしては、こちらを認識している訳ではないでしょうけど。

まあ、業界に入ってしばらくが、食玩がメイン仕事だった私としては、やはり食玩には思い入れが有る訳で。

やはり、一発ネタ。これが大事です。

で、大雑把な作り。これも大事です。

こんバージは? まあ、時流ってやつですよ。

でも、こういった古き良き時代の食玩のにおいがするものは、大事にしたいですね。

 

 

 

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