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ジンフェムウス2014.2.4.
前も書きましたが、どのような形であれ、自分のデザインした物がTVの画面に出るのは嬉しい物です。
基本、阿久津の裏方として動いているので、基本、表に出る仕事はしないのですが、たまに流れ上、自分で仕上げたり、直接担当する事があります。
そんな中、意外と少ない自分でデザインしたMSの一つがこれ。
ジンフェムウス。
早朝から仕事をしながらぼんやりとビルドファイターズを見ていて、え?となってしまいました。
ああ、こんなやつ、いたなあ。
でも、嬉しい限りです。
そういえば、初のTV映像化したのは、某電脳冒険記〇ェ〇ダ◯バ◯のOPの敵キャラとラストのボスキャラ。ああ、雑魚の方は、本編CGでも出て来ましたが(それは、無かった事に)。
あの時は、玩具のゲーム画面中の仕事だと思っていたので、よもやTVに出ると思わなかったので、踊りだしそうでした。
昨今は、雑誌等でもちょいちょい見かける様になり、それなりに精神が落ち着いて来ましたが、やはり、嬉しい時は嬉しい訳です。
そんな話。
まあ、ジンフェムウスに関しては、SEEDのMSV企画の為に、MS系統図を作っている中で、色々イメージとしてでっち上げた数あるMSの中の一つが、なんだか知らない理由で正式設定の中に紛れ込んだだけなんですけどね。

デザイナー、募集中です。2014.2.3.
疲れた。最近絵を描くのがつらい。
阿久津が色々とアニメ関係の仕事を多く抱え始め、その分、商品関係のコンセプトワーク用イラストを色々と描いているのですが。
おかげさまで、仕事は後ろまでいっぱい。
でも、毎日の様に打ち合わせで、中々絵が描けない。
しかも、話し好きが災いして、一度出かけると帰ってこない。
話し相手がいないと、つい、秋葉原方面に寄り道。
まあ、最近はその寄り道が出来ずに、かなり煮詰まっているのですが…。
そんな中、体をこわしてしまった私としては、阿久津や私に替わる、新しいデザイナーをそだてなあかんなー、と思う訳です。
そして、僕は遊びにいきたい放題。
社長は毎日出勤しなくてもいいんだよ〜。
なんて、それはそれで無理な相談なのですが。
デザイナーを募集しております。
やる気の有る方、デザイナーになりたい方。
ただ、デザイナーというのは、よく有る私の描いた物を相手に押し付ける仕事では有りません。
正しく、「デザイナー」です。
その本質は、絵を描く事でも、自分の考えを押し付ける事でもなく、相手の考えを読み取り、付加価値を着けつつビジュアル化する作業をする人です。
ビジュアル化の方法論は、今は我々の業界では、絵を絵描くことで表現されますが、今後変わっていくのかも知れません。
阿久津氏は、まあ、アニメの仕事もこなしますが、基本、玩具デザイナーです。
私も、企画マンというのが基本スタンスですが、デザイナーもやります。そして、名前は絶対に出ません。私の仕事が明確に名前で出ているのは、先日のコンバージの別冊での統括進行としての立場と、あとは、電撃のMGザクVer2.0祭りの作例、昔のホビージャパン、モデルグラフィックスでの作例、あとは、まあ、プラモウオーズか。
デザイナーとして、プランナーとしては、ほぼほぼ世の中には出て来ません。なぜなら、本来はデザイナーとは、名前が出ない物だからです。
商品の付加価値は、そのビジュアル、素材、色、で演出する物で、デザイナー個人のネームバリューで演出する物では有りません。それは、アーティストの仕事。あなたが使っている椅子やボールペンのデザイナーの名前を、あなたが知らないのと同じ事です。
ですから、そんなデザイナーを育成したい、と考えております。
やる気の有る方。募集中!
ヤベ、真面目な文章書いちゃった…

久しぶりに、今日のオモチャ。2014.2.3.
1月というのは、新製品が少なく、非常にストレスのたまる次期で、アクションフィギュア的な物や、プラモデル的な物では全く満足が出来ない私としては、このブログに書きたいオモチャもない非常につまらないシーズンです。
そんな訳で、唐突に、古いオモチャの紹介でもして、気分を入れ替えようかと。
で、これ。旧タカラ ダイカスト アールツーディーツー。
カタカナ表記が基本です。
1978年当時、スターウオーズが日本で最初に上映された時、意外にも、メインスポンサーになったのは、タカラだったんですね。
で、前のトライダーの時にも話しましたが、当時の開発マンは、必死で考える訳です。
R2の合金トイ。どんな機能をつければ良いのか。
当然、当時のオモチャなので、ミサイル発射機能は着ける。
これが、3作目の後であれば、頭からミサイルの様にライトセイバーを射出するギミック等、着けられたのでしょうか、なんといっても1作目。頭に銃撃を食らうシーンぐらいしか活躍シーンは無い。
なので、なぜか背中が開いてミサイル発射。
では、前側は…。
スターウオーズの1作目を思い出してください。
印象的なシーンといえば、そう、冒頭の立体映像。「オビワン、助けて…!」のあれです。今でこそ、本物の立体映像も有るような時代ですが、当時は凄い映像だった訳ですよ。
で、あのシーンを再現しようと。
では、いかに…。
映像が見えれば、良い訳です。
おあつらえ向きに、円筒の形状に、竜頭に持って来いの頭の形状。
胸から映像が出たのだから、胸を逆に覗き込むと…。
そう。クルクルムービーですよ。
中にフィルムが入っていて、R2の胸のレンズを覗き込むと、中に、レイアの映像のシーンのフィルムが…!
素晴らしいじゃないですか。手持ちの技術を集め、新しい開発をせず、アイデアだけで、強烈なビジュアルを再現する。再現できているかどうかは、まあ、多少疑問ですが…。
オモチャ屋の魂ここにありです。
まあ、レーザー砲の砲身を射出してしまうXウイングとかは、最近のスターウオーズトランスフォーマーでも有りましたし、このR2がずば抜けているんですけどね。
なんせ、「シースリーピオ」に至っては、ヘソからミサイル発射ですし…。
スピンストームに見えたんでしょうねえ。

久しぶりのオフ2014.2.2.
土曜日、久しぶりに自発的にオフ。
普段は、土日は一番絵仕事が捗るため、家事をこなし、家族サービスの傍ら、映画やビデオで撮りだめしていたドラマを見ながら仕事をしているのですが、(十分オフですね)先週は仕事のラッシュが酷すぎて、貫徹も挟んでしまい、土曜一日だけでも全く仕事をしないと決めて、息子と遊びに。
ところが、出かける以外の時間。掃除、洗い物はともかく、食事以外の時間、やっている事と言えば、プラモを作っているだけ。
たまったオモチャを開封し、箱を分別して捨て、しばらくいじってオモチャ部屋に収納。
で、プラモを作る。
もはや訓練でしかないのですが、取説は見ない。
MGでも見ない。
PGやRGでも見ない。
で、金曜の晩からMGビルドストライク。朝に完成させて、出かける前に、HGUCV2ガンダム、帰って来てからBB戦士のνガンダムに、HGスタービルドストライク。日曜日の朝に掛けて、MGガンダムXと、1月の新製品てんこもり。日曜日に届いたシルバ•バレトを開封して、ビニールを捨てたところで、さて、仕事でも始めましょうか。
で、え、それ仕事してんじゃない?
パーツ構成を考える仕事をする為に、シールも含め、取説を見ずに頭を使って組み立てる。すると、どのような構成で考えたのか、とか、どのぐらいパーツを余らせたのか、とか、シールをどのぐらい必要にしたのか、など、頭に入ってくる。
MGビルドストライクなどは、阿久津の仕事の確認作業。ああ、こんな機構の提案していたっけか…。などと。ガンダムXも、こうしたいああしたいと言った事がどのくらい反映されているか。とりわけ、あまり大きな声で言えないが、ガンダムXに関しては、色々曰くのある立場なので、20年ぶりぐらいに商品化されたXに対して、感動もあるし、文句も有るし、文句も有るし。
ついでに、息子と出かけた先でも、トイザらスで新製品の物流チェック。レゴジャパンの新春からの大量攻勢の売り場作りチェック等をしつつ、大怪獣ラッシュをしている息子をほおって、イトーヨーカドーのゲームコーナーのカードゲーム筐体の客層と客数のチェック、クレーンゲーム機の中身のチェックなど、おまえはスパイか!と言わんばかりの調査。
もうだめですね。ある種の業界病かもしれない。
反省のため、寝る前に嫁さんが購入したガラスの仮面全巻読破の旅に参加する事にします。
さすがに、こればっかりは、仕事関係無いし。

アストレイ 増殖中2014.1.31.
なんだか、模型紙に新しいアストレイ。
お客さんのリアクションも、また… という感じ?。
我々としても、同じく。
これだけはお断りしておきますが、決して、僕らが増やしたいと思っている訳ではないのですよ。発注が有るから、やっている訳で。
正直、阿久津には、新しいMSを描いてほしいんです。
ジンハイマニューバとか、シグーディープアームズとか。そういうのがいいんですけど。
阿久津のガンダムと言えば、なっといってもアスクレプオスでしょう。
ズゴックになるガンダム。
だいたい、初めて阿久津といっしょに仕事をするようになった頃から、ザクになるガンダムとか、でっかい龍の頭になるガンダムとか、そんなスケッチを描いていましたし。
そもそも、ただたんにカッコいいガンダム、なんてのは、誰か別の人が描けばいいんですよ。阿久津のガンダムの良さは、なんじゃこりゃ、っていうバカバカしいコンセプトを独特のセンスでそれっぽくしてしまう事がウリであって、外観のテクスチャーとシャープな線を取ってしまうと、デザインの骨幹は、ネタでしかない、というのがポイントで、そういう良さが無くなってしまうと、デザインが作業になってしまう訳ですよ。
平成ガンダムの為のコンセプトワークをやっていた時は、もうボケの応酬で、「サイボーグ00ガンダム」とか、「鋼鉄ガンダム」とか、もう二人でほとんど笑い飯のコントみたいなスケッチを描いていたぐらいです。
だから、アストレイをデザインしてからこっち、そういうデザインばかりになってしまったのが、阿久津潤一の一番のファンであり、一番弟子である私としては、実はだいぶ残念な訳です。
まあ、それはそれで、流石は阿久津さんなのでミラージュフレームの様なアホを作ってくれるので、嬉しいのですが。
そんな訳で、アストレイは今日も増えていく訳です。
なんてったって、不況に強いガンダムですからね(笑)
ああ、今回の紹介は、ブルーフレームDでした。

次世代ワールドホビーフェア2014.1.26.
仕事が終わらない。
終わらないよー。
でも、息子との約束も有るし。やっぱり、毎年見学しているイベントですし。
で、朝寝坊の息子が起きるまでの間、早朝から必死で絵を描く。
終わらない。
で、出かける。
イベントは大盛況。しかも、新しい会社になって、仕事の内容がやや変わって来たおかげか、色々と自分の手がけた商品が並んでいる。うれしい限り。
ビルドワイバーンも展示。
毎月作っているせいで、会社のジャンク棚には、ウイングガンダムとビルドストライクの、同じパーツばっかり余り続ける始末。
他のも飾ってくれればいいのに。
で、帰る。恐ろしい事に、海浜幕張駅は、強風で電車が乱れ、駅の外まで人、ひと、ヒト。
でも、予定通りバスで帰る。
で、直通電車に乗って、寝る。電車は貴重な睡眠時間。
さあ、帰って仕事の続きだ!
新しいオモチャと子供達の元気な遊んでる姿に少しだけ、元気を貰ったので、ガンバれるでしょう。

マーキュリーレヴ2014.1.22.
どこのロックバンドだ。
明後日発売、かな?
模型紙のオマケプラモ。
なんか、バタバタしてたら出来上がってた。
10得ナイフ、と言われて、バタフライナイフをイメージしてたんですけど、普通に5本と5本じゃつまらないし。
鉄砲で明確なイメージが違う物を、同じボリュームで5種ってのは、ちょっとね…。
ただ、コンセプトをまとめて、って話だったので、ラフでババッとまとめただけなのですが、気づくとすでにテストショットが。
でもまあ、面白いからいいか。
そんな訳で、ガンプラ十得ナイフ。
マーキュリーレヴ。
命名は、まあ、あの人の趣味なんだろうな。
よろしくお楽しみください。
でも、銃を剣にしちゃったら、ダメだよね。
アホだなあ、オレ。

元祖、エフェクトパーツ2014.1.21.
昨今、フィギュアやプラモデルに付属しているエフェクトパーツ。
そんな、具体的な形を持たない物を立体にする商品ってえのは、何時頃から作られたのだろうか。
よく言われるのは、海洋堂さんが作る様になった、「ビネット」というタイプの商品での造型表現が、普及させた要因ではないかと言われていますが。
そんな真面目なネタを振りつつ、僕は、これだと思います。
バードアタック トライダーG7
クローバー製ダイカスト。
なんと、1980年という年代に、光の鳥と化して相手に突撃する、トライダーG7の必殺技をイメージした、クリアーのバードアタックパーツを、一部金型を回収したスタンダード盤のG7に付属させた、いわゆる中価格帯商品。
しかも、エフェクトパーツには、可動軸が存在。
鳥の形状を自由に変更が可能。
背中に取り付ける事で、必殺技を再現!
すげえ!
当時、1年に1キャラクターで展開してたテレビシリーズに置いては、低価格のスタンダードな合金トイと、劇中のギミックを再現した大型のフラッグ商品の間に、メーカー個々でそれぞれのアイデアで作られた、様々な中価格帯商品がありました。
で、ここが一番面白い。
フラッグ商品は、やはりコレクター冥利に尽きるので、一通り揃えているのですが、昨今は、この中価格帯商品を掘り返すのが楽しくて仕様がない。
タカトクの、独自変形ロボシリーズや、クローバーの錯綜する商品の数々。
そんな中、作られたのが、この「バードアタック トライダーG7」。
つまりは、同じキャラクターに、新しいアイデアを与える事で、価値観を新たに作り出さねばならなかった当時の企画マンが思いついた、画期的な商品な訳です。
今から35年も前に、「エフェクトパーツ」というアイデアに辿り着いた、当時のオモチャマンの発想力に、感動しつつ。
ああ、我々現代の開発マンは、まだまだ頑張らなあかんなあ、と思う訳です。
さあ、次は何を開けて、感動しようか。
そんな、話。

メカのススメ2014.1.21.
CTスキャンを体験した。
まあ、余談なんですけどね。
まあ、体を壊したので、病院に行ったのだが。
人間の体の中を透視する装置。不謹慎ながら、ワクワクしながら専用の部屋に。
ところがどっこい、機械の表面は完全にシーリングされていて、やたらデザインナイズされた樹脂材のカウリングで包まれ、各種アイコンや、パネルも表面に埋め込まれ、中からの発光で見える、みたいな代物。
もっと、メカニカルな物を期待していたのだが…
一応、稼働中は、カウリングの向こうでなにかが回っているのが透けて見える。
でも、外観からなにが起こっているのかを想像出来る要素は無い。
話は飛躍するようだが、昨今の自動車は、ボンネットを開けると、やたらデザインナイズされたエンジンカバーのパネルが見え、むき出しのエンジンが見える事が無くなった。
最近オモチャを作っていて気になるのが、今の子供達が、メカニカルなものに興味を持たなくなって来ている、という現実。
「機能するもの」が、どのような機構でその機能を実現するのか。そういった物に触れる事は、非常に想像力を刺激するのですが。
そういう商品が減って来ているのは、こういう、現実の機械が、機械的な要素をどんどん失って、サーフェイスのみをデザインするものに変わって来ているからではないでしょうか。
オモチャは現実のものの「ニセモノ」です。
故に現実からメカニカルなものが無くなっていくと、オモチャもよりデジタライズされたものになっているのではないか。
まあ、そんな事を考えながら、CTスキャンを終え、帰宅後、いつも除いている某トンデモ系サイトで、CTスキャンのカウリングを外して、機能しているところを取った動画というのが上がっていたので、開けてみたところ…
ああ、この機械に頭を突っ込むのは、コワイ…
機能が見えりゃ良いってモンじゃ、ないんですね…
なんだこのオチは…

ようやく捕獲。うまく擬態しやがって…2014.1.18.
今日はこれ。
ロッコン&ストーンダー。
もう、一目惚れ。
マスターオブユニバース。ないしはヒーマン、ご存知だろうか。
日本ではあまり有名ではないこのキャラクター。正直、社内の誰も知らなかった…。実は、アメリカでは、アクションフィギュアの草分け的存在。30年ほど前は、海外のオモチャ屋で見かけない事は無かったキャラ。とはいえ、当時現地の店頭でちょくちょく見ながら、なんじゃこりゃ、と思って履いたのですが。
その、ヒーマンのキャラクター。ロッコンとストーンダーのセット商品。
一時期、岩石超人に凝っていたときに、偶然こいつの旧商品を見かけ、何じゃこりゃと、つい購入してしまったのですが。
今現在、アメリカのマテル社で続々リニューアル展開中の新ヒーマンのシリーズで、なんと限定商品として発売。
ああ、なるほど、ヒーマンだったのか…!納得。
これは、私としては買わねばならない。こんなバカバカしい、「岩に変形するフィギュア」なぞ、アホの極地で有りましょうし。
というわけで、ようやく念願のアイテム入手。
見つけ、探し、買う。
オモチャ道はかく有るべし。
まあ、正月開けは日本では新製品がしばらく発売されないので、久しぶりの刺激です。
